キラーアビリティ ホープフルS(GⅠ)出走結果「来年が本当に楽しみ」

28日の中山競馬ではまずまずのスタートを切り道中は3番手の内を追走する。持ったままのいい手応えで直線に向き、半ばで一気に抜け出すとそのまま後続を寄せ付けず優勝。

 

「2週連続で調教に乗せていただいて走る馬だということは感じていたのですが、口向きの難しさなどがどうかなという不安もありました。ただ、1、2コーナーでは噛んでいたのですが、向こう正面ではうまく抜けたのでこれなら大丈夫と思いましたし、馬もリラックスして走ってくれていました。気持ちだけで走ったりまだまだ子供っぽいところはありますが、これから成長してオンとオフがはっきりしてくればもっと走れるようになると思います。馬はよく頑張ってくれましたし、結果を出すことができて良かったです。今日はありがとうございました」(横山武騎手)

 

「ありがとうございました。夏に小倉への輸送を経験していますし、中山への輸送も無事にクリアしていい状態で臨むことができました。最初はちょっとハミを噛むところもあったようですが、しばらくして抜けてその後はピタッと折り合って楽に進めることができましたし、ジョッキーが本当に上手に乗ってくれましたね。ゲート裏で待っている時も口向きはやはり気になったようですから、今後はそのあたりにも気を付けていきたいと思います。レース直後の歩様などは特に問題ありません。この後は年明けにいったん放牧に出す予定です」(斉藤崇師)

 

口向きなど課題のある馬ですが、追い切りで感触を掴んだジョッキーがうまく乗ってくれ、危なげない内容のレースで見事G1制覇となりました。まだまだ心身ともに幼い面を残しますが、それだけ伸びしろもあるということですし、今後のさらなる成長と活躍に期待したいと思います。この後はまずレース後の馬体をしっかりと確認していきます。

 

コメント:先行抜け出しの横綱競馬。2着馬が来ても差を詰めさせない着差以上に強い競馬を見せてくれました。差す競馬をする思っていたので、正直、内枠で包まれたら嫌だなと思っていましたが、武史騎手もこの枠をうまく活かした競馬をしてくれました。パドックでも本当にバネを感じさせる躍動感のある歩様で、一流馬の風格を感じました。来年は初の牡馬クラシック出走、そして勝利を目指して、さらなる飛躍を期待したいと思います。

 

評価:★★★★★

【2021年】愛馬の成績:6.6.6.27