ヴァンガーズハート出走結果「勝った!と思ったが…」

25日の中山競馬ではやや伸びあがるようなスタートも好位4~5番手につける。行きたがる面を見せるところをなだめながら進め、直線半ばで先頭に立つもゴール直前で差し込まれて2着。

 

「夏に無理をしなかったことで本当にあの時と違う馬と思えるくらいになっていましたから、ここはいい走りを見せてくれるはずと期待をしていました。同じ時期の兄貴とはちょっと違って力む面が少し強いこともありマイル戦か1800m戦かで検討することになり、コースレイアウトのこともそうですけれど、今後のことも考えて教えておかなければいけないという思いもあったので1800m戦を選んだのですが、道中でやはりちょっと力みが目立ちましたね。ただ、武史もその課題点のことをよく理解して臨んでいたのでしっかりと教えていました。それで勝負どころへ向かうまでに収まってくれたので良かったと思いましたし、いい形で直線へ向かうことができたのですがね…。先頭に立って物見もしたし、用心したのは確かなのでしょうが、取りこぼしてしまったのは否めません。武史も謝っていました。責めても結果が変わるわけではないので、気持ちを切り替えますが、この後の調整過程をどうしていくかは少し検討させてください。いい結果を出すことができず申し訳ございません」(鹿戸師)

 

当初予定していたデビューは体調が整わず見送りましたが、立て直したことが功を奏し、見違えるほどの動きを見せるようになっていました。行きたがる面も目立つようになっていたためコントロールが課題になると捉え、マイル戦も視野に入れつつ今回の1800m戦へ向かったところ、課題を見せはしましたが何とか収まり、その後は悪くないリズムで走ることができていました。しかし、直線で先頭に立ち1頭になると物見をしてしまい、用心していたところで内から一気に来られてしまいました。前半に消耗があったこと、そして、最後に物見をしてどう動くかわからない新馬であったことから致し方ないところがあるのは確かですが、目の前に勝利の二文字が見えていただけに残念でなりません。最良の結果にならず歯がゆいですが、力は示していますし、気持ちを切り替えて前を向いていきたいです。この後については夏のことがあるので用心して一度間を挟むか、そのまま次を目指すのか、レース後の様子を見て判断していきます。

 

コメント:外の馬を振り切ったところで勝利を意識しましたが、内から凄い脚で勝ち馬に強襲されました。確かに油断騎乗と言われても仕方ないとは思いますが、なるべく負担をかけず余力を持って次走へ繋げたい、意識していなかった位置からの勝ち馬の脚が凄すぎたことを考えると、出資者としてはあまり責められない気持ちです(馬券を買っていた方は別ですが)。これでハナでも残していれば良かったのですが…。それでも能力があることは分かりましたし、次走で武史騎手にはきっちりと結果を出して欲しいです。あるとは思えませんが、勝った前提で京成杯(GⅢ)に向かうのも面白いと思います。正直、この時期はメンバーも揃わない印象で、現時点でどこまで通じるのかを試して見るのもありかなと思います。

 

評価:★★★☆☆

【2021年】愛馬の成績:5.6.6.27