キラーアビリティ 東京優駿(GⅠ)出走結果「この結果を受けて秋には巻き返しを!」

29日の東京競馬ではゲートをまずまず出て道中は中団やや後方で折り合いをつけながら進める。直線で大外へと持ち出し、最後までよく伸びたが6着まで。

 

「前走より状態は上向いていましたし、直線も最後までよく伸びてくれていましたね。皐月賞に比べて内容も良く、次に繋がる競馬ができてまずはホッとしました。ただ、ここを勝たせないといけないほどの馬なのに、自信を持てる仕上がりで臨めなかったことは厩舎として責任を感じていますし、今後に向けてまた色々と改善していかねばならないと思っています。ジョッキーは『最後は少し反応が鈍かったです。もっとギアが上がりそうな馬なのですが、ジリジリとしか脚を使えませんでした。馬はまだ成長途上ですし、今後にも期待したいです』と言っていましたし、また良くなって戻ってきてもらいたいです。今日は本当に申し訳ありませんでした」(斉藤崇師)

 

皐月賞時よりもいくらか上向いてきたとはいえ、まだ2歳時の迫力が戻ってきていない感じもしましたが、レースに行くと最後までしっかりと脚を使い、競馬としては形になっていたのではないでしょうか。このまま終わる馬ではありませんし、秋にまたその輝きを取り戻してほしいものです。この後はいったんリフレッシュ放牧に出す予定です。

 

コメント:正直、ローテーションの失敗だと思います。皐月賞を使って、ダービーでは絶好調で挑む予定だったのでしょうが、本馬は新馬でも凡走しているように、使ってから良くなるタイプで、順調にレースを使えたことでホープフルSを絶好調で迎えることができたと思っています。それが思ったほど状態が上がってこなかった。皐月賞馬のジオグリフは共同通信杯、ダービー馬のドウデュースは弥生所、皐月賞と、きっちりと前哨戦から始動しています。それを考えたらアーモンドアイ等の能力が抜けた馬でないかぎり、やはり前哨戦から始動すべきだと思います。その点については、ジオグリフやドウデュースがクラシックを勝ったというのは、今の使わないという価値観を考えさせるという意味では良かったと思います。大一番をこのような状態で出走させたのは残念でしかありませんが、それでも直線ではバテることなく6着に食い込んだあたり、やはり能力はある!と実感しました。状態が良ければドウデュースにもっと食らいついていただろうと思うと本当に残念です。キラーアビリティは厩舎込みで出資しただけに、秋にはこの経験を糧に巻き返しを期待します。距離が延びるのはあまりプラスになるとは思いませんが、ドウデュース、イクイノックス、ジオグリフ等の強豪馬は出走しないと思われる菊花賞を目指して欲しいです。

 

評価:★★★☆☆

【2022年】愛馬の成績:2.2.2.15