ディアンドル 葵S(重賞)出走結果「勝つには勝ったが…」

5/25(土)京都11R 葵ステークス(重賞)〔芝1,200m・16頭〕優勝[1人気]

 

まずまずのスタートから促しながら4番手に取り付けます。手応え良く直線に差し掛かり、残り100mで先頭に立つと、そのまま後続馬を振り切り、5連勝するとともに、初めての重賞挑戦を勝利で飾っています。

 

藤岡佑介騎手「おめでとうございました。いい時に乗せてもらいました。ゲートだけは気をつけようと思っていたのですが、今日は返し馬から雰囲気が良かったですし、うまく出てくれました。ルメール騎手から『周りの馬、特に内の馬を気にして外に張るので、行けたら行った方がいいかも』と聞いていましたが、前の3頭が飛ばしてくれてその後ろのポジションを取れたので、気分良く追走することが出来ました。4コーナーから直線に向くところでも変に動かず我慢をしていると、前がうまく開いて進路がハッキリと見えました。直線では外から並びかけられたのですが、それでもしっかりと伸び続けてくれました。スパッと切れるというよりはスピードの持続力がいい馬ですね。前走でルメール騎手が控える競馬を教え込んでくれていたのも、今日の競馬につながったと思います。5連勝はなかなか出来ることではありませんし、まだ緩さがあって良化の余地もありそうなので、この先も楽しみな馬だと思います」
 

奥村豊調教師「短距離路線に的を絞ってレースに出走させてもらっていますので、この馬が持っている高いスピード能力をいかにレースで発揮させられるかに注力して態勢を整えてきました。パドックから落ち着きがありましたし、返し馬からゲート入りまでもテンションが高くなることなく良かったと思います。スタートからジョッキーが促すことでいいポジションで走れましたし、直線で差されそうになったところからもう一伸びしたように力をつけていますね。今後は斤量などを考慮しながらのレース選択になると思いますが、いったんノーザンファームしがらきで気持ちのリセットをしてもらおうと思います」

 

コメント:5連勝で待望の重賞制覇。これは素晴らしいことですが、内容に物足りなさを感じたのも事実です。直線で追われてから、思ってた以上の伸びが感じられず、2着馬には差し切られそうな勢いでした。懸念していたとうり、『楽な競馬が続いたので思ってた以上の経験が積めていなかった』、『3か月の休み明けでの重賞挑戦』といった点があると思います。それでも勝つことができるのだから、相当なポテンシャルの持ち主だということを証明したので、大きいタイトルを獲得する為の経験を積ませて欲しいと思います。

 

評価:★★★★☆

【2019年】愛馬の成績:5.3.6.17