リスグラシュー エリザベス女王杯(GⅠ)優勝!「完璧!」

11日の京都競馬では五分のスタートからジワっとポジションを取りに行き、好位の後ろをキープ。勝負どころから進出し、直線に入ると馬場の外めに持ち出し、しっかりと伸びて優勝。


「ありがとうございます。言葉にできないぐらい感謝しています。いいスタートを切って、いいポジションで運べて、4コーナーでは『直線でどうやって外に出そうか』と考えていました。そこからうまく外めに持ち出せて、手応えも十分。残り300m時点で『勝てるかも』と思えました。状態もとても良かったし、今日はいいレースができて本当に良かったです。ありがとうございました」(モレイラ騎手)


「これだけの馬にG1のタイトルがないことをとても悔しく思っていましたし、今日はとにかくうれしいです。これだけのジョッキーですから特に指示はありませんでしたが、ゲートだけ気をつけてほしいと話をしていました。そうしたら満点のスタートを切ってくれて、ポジションもベスト。4コーナーの時点で、勝ち負けになると確信できたほどでした。最後は少しヒヤッとしましたが、よく勝ち切ってくれたと思います。若い頃は牝馬らしい繊細なところがありましたが、今年の春ぐらいからずいぶん大人になってきて、今日もプラス体重で出走できていたように、馬が自分で進化してくれました。ここまで頑張ってきたスタッフの努力も実って、心からうれしく思います。応援していただいている会員の皆様にも御礼申し上げます。今日は本当にありがとうございました」(矢作師)


ここまでG12着は4度を数え、大舞台での優勝はリスグラシューにとっていつしか「悲願」と言われるようになっていました。デビュー2戦目で未勝利を勝って以来、グレードレース以外は走ったことがないリスグラシュー。トップクラスとの戦いの中で地道に力をつけ、ついにこの日を迎えました。これまでの戦績から距離に対する不安も囁かれましたが、鞍上の素晴らしいエスコートと馬自身の成長で見事にクリアして見せ、改めてその素質の高さを知らしめてくれたのです。この後についてはまずは馬の状態をしっかり確認してからですが、順調なら年末の香港国際競走なども視野に入ってきますし、まだ4歳秋を迎えたばかりでこの距離を克服しての勝利に、夢は広がるばかりです。


コメント:負けはしましたが、休養明けの前走でもリスグラシューの成長を感じていました。それでも騎手が変わるとここまで競馬振りが変わるのかと改めて実感。好スタートからのポジション取りも文句ナシ。今までは4コーナーで置かれるところがありましたが、今回、そんな素振りは全くなく、直線の伸びは絶好で「差せる!」と早々に確信しました。距離に関しては全く不安に感じていませんでしたが、今までの競馬振りから京都コースに不安がありました。以前、「リスグラシューへのイメージを変えないといけない」と書きましたが、そのイメージをモレイラ騎手が変えてくれました。この競馬ができれば、逞しくなったリスグラシューの活躍がまだまだ期待できます。「女王」の栄冠を勝ち取ったリスグラシューに「おめでとう」、そして「ありがとう」と言いたいです。


評価:★★★★★

【2018年】愛馬の成績:9.9.6.40