リスグラシュー 香港ヴァーズ(GⅠ)出走結果。「悔しい…」

9日のシャティン競馬では、五分のスタートから出たなりで後方に控えて折り合いに専念。3コーナー過ぎから徐々に進出し直線はしっかり伸びたが、最後わずかに及ばず2着。


「馬の状態は良かったですし、力を出して走ってくれました。それでも勝った馬にはホームアドバンテージがありましたからね…。また、残り600mでわずかに接触してパフォーマンスが少し変わってしまったんです。そこの分が最後に影響したように思います。最後は内からムチを使うスペースがないぐらいモタれていたので、あれがなければと思うとなおさら残念です」(モレイラ騎手)


「うーん、勝ったと思ったのですが、スパッと抜けられませんでした。スローでも瞬発力勝負になるので、前の位置にはこだわらないのは思惑どおりでジョッキーはうまく乗ってくれました。向こう正面あたりでちょっとだけ行きたがっていた感じもありながら、直線いったんは前に出たのですが、最後の最後でモタれてしまったんですよね…。しかし偉い牝馬です。以前は東京に遠征するのも大変だったのですからね。これで海外遠征のメドも立ちましたし、これからがますます楽しみです」(矢作師)


着差が着差だけに悔しい敗戦ですが、世界を相手に堂々と渡り合ったレースぶりには心を打たれました。2歳時からトップレベルで走り続けながら、まだ成長していると言えるほどの充実ぶりに、今後の期待もますます膨らみます。


コメント:直線を向いてからの勢いで勝利を意識しましたが…。モレイラ騎手のコメントにもあるように、最後モタれて追えていない点と、ロスのない競馬ができた勝ち馬と勝負所から外々を周った分の差だと思います。着差が着差だけに悔しさもありますが、世界の舞台でこれだけのパフォーマンスを見せた、リスグラシューの姿に改めて感動しました。エリザベス女王杯の時にも感じた、直線を向いてからの迫力の伸びは、今回も健在だったのでモレイラ騎手とは本当に手が合うと思います。本格化しつつあるリスグラシューが来年、更なる飛躍の年になると実感できたレースになりました。


評価:★★★★☆

【2018年】愛馬の成績:11.10.6.44