ペリファーニア 優駿牝馬(GⅠ)出走結果「この経験を生かして…」

21日の東京競馬ではスタート後なだめながら中団を進む。直線勝負にかけたが、伸びは見られず12着。

 

「コンスタントに動かし、またプール調教も適度に採り入れていました。今週計測した時の様子からも、前走と同じか少し減るのではないかなと見ていましたが、見込みと異なりプラス体重になりましたね。金曜日も坂路を元気よく駆け上がっていて、それでいてのこの数字でしたし、見た目からも決して悪くはなかったですから、増えたことが心配材料とは捉えていませんでした。入厩時から見られていた皮膚病に関しては、完全ではないものの当初よりはいいかなと思えましたし、状態面で不安を抱えることはなかったと思います。あとはこの距離をこなすことができるかどうかでしたが、結果からするとちょっと厳しかったですね…。普段は穏やかでいい仔ですが、一生懸命に走るところもあり、今日は気持ちがちょっと強く出てしまいました。マイルくらいがベストかな…とは思っていたものの3歳牝馬同士の舞台ですから、ゆっくり行ければ…と願いを込めつつ送り出したのですが、勢い良くスタートを出ましたからね…。武史も『調教から状態の良さを感じていましたし、返し馬でできるだけ落ち着かせるようにしました。リズムをより重視して、前に壁をつくれたのも良かったのですが、3コーナーくらいまでハミを噛みっぱなしでなかなか落ち着かず、最後は余力がなくなり走りがバラバラになってしまいました。さすがに現状のペリファーニアにとってこの距離はタフ過ぎましたね…。何とかいい走りをお見せしたかったのですが、期待に応えられずに申し訳ございません』と言っていましたし、道中の消耗が影響して最後の伸びが見られずに終わってしまいました。残念な結果になり申し訳なく思いますが、この春はタイトなスケジュールのなか本当によく頑張ってくれたと思います。ペリファーニアを褒めてあげたいです。今は1勝馬の身でもありますから大きなことは言えませんけれども、体を見てもまだこれからの馬なので距離を短縮した舞台でのペリファーニアの走りに期待してあげてください。ご声援いただき、ありがとうございました」(鹿戸師)

 

桜花賞は厳しい外枠から競馬を強いられた中でもいい走りを見せており、今回距離は正直長いとは思っていましたが彼女の能力に期待して送り出しました。しかし、今回も外目の枠からと難しい状況で、スタンド前からのスタートということもあってか序盤からより前向きな様子を見せていました。道中、体力を消耗してしまった分、最後にこの馬らしい走りを見せることはできませんでしたが、この春、本当に良く頑張ってくれたと思います。この後については未定ではあるものの、まずは連戦の疲労をしっかりと取り、今後の成長に期待をかけたいと思います。

 

コメント:前向きな気性が災いして、直線ではまったく余力がありませんでした。今回の条件ではどう乗っても勝ち負けするのは無理な印象を受けましたが、強いてあげるとしたら、同じクラブのラヴェルみたいに積極的な競馬でどこまで…の方が良かったのかもしれません。必要以上に抑え込むとそれだけでリズムの悪い走りになり、スタミナも消耗されてしまいます。それでも今回の挑戦に悔いはなく、この経験を糧に秋以降は一回りも二回りも大きくなったペリファーニアを見たいと思います。血統からも良くなるのはまだ先と感じていただけに、デビュー戦からのパフォーマンスはその期待に十分応えてくれそうな感触を受けました。北海道へ放牧されたようなので、連戦の疲れを十分に取ってリフレッシュして欲しいです。

 

評価:★☆☆☆☆

【2023年】愛馬の成績:1.2.2.15