リスグラシュー 有馬記念(GⅠ)出走結果「最高の幕引き」

22日の中山競馬ではまずまずのスタートから道中は中団のインコースを追走する。勝負どころで外に持ち出すと、直線で先に抜け出した2着馬を交わし、最後は5馬身差をつけて優勝。

 

「いいスタートを切ることができたのですが、道中のペースが速かったですし、ポジションよりもリズムを重視して運びました。だいたい予想していたくらいの位置を取ることができ、勝負どころでは手応えが良すぎたほどで、上げていくのはこのタイミングだと思ったんです。先頭に立つのが早かったのですが、前の馬たちを交わしてからもまだ手応えはありましたし、これなら後ろからも差されないと思いました。有馬記念というレースに騎乗できるだけでも嬉しいのに、そんな中で勝つことができて本当に良かったです。雨の中でも素晴らしい雰囲気でレースができました。今日は本当にありがとうございました」(レーン騎手)

 

「感無量です。競馬ファンにとって1年の集大成である有馬記念を勝つことができ、言葉では言い表せない想いです。この馬はスタートがカギで以前は出遅れることが多かったのですが、今日はちゃんと駐立できており、しっかりと出てくれました。道中はジョッキーに任せていましたが、安心して見ていられましたね。ここまで厩舎と牧場のスタッフが色々と考えてやってきましたし、みんなの力で勝てたのだと思います。ご声援いただき、本当にありがとうございました」(矢作師)

 

レース当該週にもしっかりと負荷をかけ、悔いのない仕上がりでラストランに臨むことができました。道中はやや後ろからジョッキーがリズム重視で進めてくれ、直線は素晴らしい脚で後続を突き放し、見事に有終の美を飾りました。この後は第2の馬生に向けて牧場へ帰ることになりますが、その子供たちには母を超える活躍を期待したいものです。

 

コメント:宝塚記念コックスプレートと強い内容で勝利していたので、有馬記念でも自分の競馬ができればアーモンドアイ相手でも十分戦えると思っていましたが、自分が思っている以上のパフォーマンスを見せてくれました。ディープインパクトシンボリクリスエスオルフェーヴル有馬記念でのラストランは衝撃でしたが、その内容にも十分匹敵する走りに、これで引退するのは本当に残念です。あと1年、現役を続けることができれば、どんな夢を追いかけることができるのか。しかし、次の大事な役目も控えているので、大きな勲章を獲得して惜しまれつつ引退するのも最高の幕引きだと思います。夢の続きはリスグラシューの子供や1歳の全弟に託して、約3年半に及ぶリスグラシューの現役生活にピリオドを打ちます。エリザベス女王杯宝塚記念、コックプレート、有馬記念と4つのGⅠ勝利をプレゼントしてくれたリスグラシュー及び関係者の皆様には、本当に感謝の気持ちしかありません。これ以上の幕引きはありません。夢を見させてくれて、そして掴んでくれて本当にありがとうございました。

 

評価:★★★★★

【2019年】愛馬の成績:13.6.10.35