ハリウッドミューズ引退へ…。

「天栄へ放牧に出させていただいて引き続き経過を観察してもらっていましたが、状態をチェックするためにレントゲン検査を行ったところ線のようなものが画像上に見られるようになってきたとのことでした。危惧していた時間の経過とともに変化する可能性があるというケースに当てはまっていそうで、牧場の獣医さんと診療所とで掛け合ってもらい改めて検査をしてもらった結果、管骨部分の真ん中に亀裂が入るような形で骨折していることが判明しました。関節面などに抜けているものではないのですが、程度としては重く、完治するには短く見積もっても半年より長い時間を要するものという診断が下ってしまいました。なかなか歩様の改善が見られず、捻挫にしては痛がり方が気になると診療所からも言われてはいたのですが、歩様の乱れが発症してから2週間ほど観察してきてこれというものがなかったので何とか捻挫で落ち着いて早期復帰をしてほしいと願っていたのですが・・・。ダートに変わっていいところを見せてくれましたし、楽しみにしていた馬だったのですが、このようなことになり大変申し訳ございません」(菊川師)


追い切りでハ行を発症し、しばらく厩舎で様子を見てもらっていましたが捻挫以外の所見が見られない状況だったため先週NF天栄へ放牧に出たところでした。しかし、時間の経過とともに症状が表面化してきたのでしょう。ここに来て骨折線が浮かび上がってきて、再度診断を受けた結果、左第3中手骨骨折を発症していることが判明しました。骨折の程度が軽ければまた違ったのでしょうが、怪我が治癒するには最短でも半年より長い期間が必要な状態で、未勝利期間内の復帰を望むことが極めて困難です。そのことを踏まえて菊川正達調教師と協議を行った結果、現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。


コメント:先日のネクタルに続いて、キャロット馬の連続の引退です…。芝のデビュー戦こそイマイチでしたが、ダートでの2戦目は3着と好走して勝ち上がりも意識できただけに、志半ばでの引退は本当に残念です。血統的にも先々は芝の長距離にも適応できそうな印象だったので、早めに勝利をあげて成長を待ちたい一頭でした。古馬になってからこそと思っていただけに…難しいですね。

しかし、こうも続くとヘコみますね…。