クリサンセマム出走結果。「能力はある!」

好スタートから、道中は4番手の内でジッと待機。勝負所では脚を溜めながら中ほどに進路を変え、直線で満を持して追い出すと、しっかりと脚を伸ばして先頭ゴールイン。9ヶ月ぶりの実戦を見事勝利で飾っています。



「休養を挟み、この馬なりにしっかりはしてきましたね。とはいえ、道中は行きたがる面を見せていましたし、遊びながらの走り。トモはまだ甘さを残しているといったように、本格化にはもう少し先といった雰囲気なんです。直線でも差しきるだけの手応えはありましたが、休み明けの分、最後は一杯一杯になってしまいましたね。ただ、何と言うか…、一杯になりながらもフラフラと若さを見せるだけの余裕は残っているんですよ。今日は本当に潜在能力だけ勝ってしまったというレースでした」(岩田騎手)



「出資している会員さんや倶楽部が我慢してここまで待ってくれたおかげですね。馬の能力を発揮させていくには待つことも大事。特に本馬のような奥手のタイプでは尚更なんです。本当にありがとうございました。今日は能力で勝つことができましたが、フラフラする面を見せたように、精神面、肉体面の双方に成長の余地がたくさん残っていますので、これからも引き出せるように頑張っていきたいと思います」(藤原英調教師)



パドックではさほど太め感はなく、気合乗りも上々でしたが、前肢の捌きに重苦しさを感じる歩様を見せていましたし、休養明けのブランクをいかにも感じさせる仕上がりで迎えた一戦。ところが蓋を開けてみると、好位での我慢が利き、追い出してからも確実な末脚。レース前の不安を一蹴する進化した姿を見せつけた2勝目であったといえるでしょう。鞍上のコメントにもあるように、まさしく力で勝利をもぎ取ったといった印象ですが、休養を挟んでの成長が窺えたのが何よりの収穫ではないでしょうか。そうはいっても、初勝利と同様に、直線抜け出してからは若さを覗かせていましたし、まだまだ課題は残されています。師の期待も大きく、伸びシロも充分の本馬。陣営とのコミュニケーションを密に、来るべき本格化に向けてしっかりと導いていきたいと思います。(HTC)


コメント:長期の休養明け・陣営のコメントから、この一戦は厳しいと思いましたが…。長く待った甲斐がありました!直線で前を捉えようとするのを見た瞬間は少し目を疑がってしまいました。岩田騎手の騎乗もさすがといった感じで、あの状況でよくぞ追ってくれました!芝の長距離を走れるタイプなので、今後も楽しめそうです。

評価:★★★★☆

今年の愛馬の成績:3.5.3.25