アップクォーク出走結果。「騎乗強化、絶対必要!」

29日の東京競馬ではまずまずのスタートで前目に行くが先を見据えて折り合いに専念する形で進める。直線もごちゃつくなかで進路を選びながら伸ばすが4着


「ゲートを出てくれるのに越したことはありませんが、今日はむしろ良すぎたくらいでした。今回の結果を求めるのであればそのまま行かせても良かったのですが、お兄ちゃんのストレンジクォークがそうだったように、一度行かせたら我慢が利かなくなりそうな気性の持ち主ですから、意識的に控えました。道中の走りはハミを取ったり取らなかったり、周りを気にするなど正直、幼さは目立ちました。それでも現時点で終始ハミを噛んで前向きになり過ぎているよりは、むしろ良かったように思います。体に緩さがあるのでまだ動き切れていない面はありそうでしたが、手前の変換についてはまずまず対応してくれましたよ。直線では広いスペースがあったわけではないので余計にまわりの馬の動きに気を遣っている様子はありましたが、一度グンと加速した時のフットワークは良かったですね。抜け出したらふわっともしていましたし、まだこれからの面があるのは否めませんが、もちろん良さも感じましたよ。今日はいい結果を出せず申し訳ありませんが、一度使っていい方向に変わってほしいですね」(柴山騎手)


「初めての競馬でしたが落ち着いていましたし、たとえば輸送や装鞍などで冷静さを欠くようなこともなかったように思います。精神的にも肉体的にも悪くないなと感じる状態で送り出せましたから、良い競馬を見せてくれたらと思っていたんです。実際の競馬では子供っぽさもあり、まわりに対してちょっと敏感なところも見せていたようです。ハミの取り方などがシチュエーションによって違うようで、とりあえず収めてくれたのは今後に向けてと考えると悪くなかったのかなと思います。お兄さんもそうだったようですが、ここを使ってどう変わるかがこの馬の大きなポイントになりそうですし、慎重に接していきたいですね」(中川師)


稽古の感触から良さを感じさせ、今後につながるレースを期待していました。結果、馬が近くにいるとハミを噛み、さげると抜けるという波のある面を見せていました。ずっと噛んだまま走らせていたら力みを覚えてしまっていたでしょうが、抜くところを経験させてもらえたことで折り合いはつきましたし、その点に余裕をつくることができたのは収穫でした。もちろん、一回使ってどう変わっていくかは今後の様子を見ないと何とも言えないところですが、何とか良い方へ変わっていってくれたらと思います。今後については脚元や精神面等の状態をよく確認した上で続戦するか間を取るか判断して行きます。


コメント:直線に入ってからの位置取りは最悪でした…。それでも最後、勝ち馬にあそこまで詰め寄ったあたり、能力は感じました。それだけに勿体無いデビュー内容となりました…。今後、騎乗強化は絶対必要。勝てるポジションを取れないで後手後手に回っている騎乗では勝てるレースでも勝てません。掴まっているだけの騎乗は、地方出身の騎手としては珍しいですね。ハングリー精神が無いというか…。次走はその点も含めて、調教師のセンス・本気度を計ることができます。


評価:★★☆☆☆

今年の愛馬の成績:3.4.7.25