アップクォーク出走結果。「能力オープン級!」

25日の東京競馬ではスタートはそこまで速くなく、中団の馬群の中を進む。直線へ向いてから一度は苦しいかと思えたが、闘争心を前面に出して叩き合いを制して優勝。


「ゲートを潜るなど課題のある馬ということを事前に聞いていたので気をつけて臨みました。下に行くことはなかったものの速くはなかったので少し押していきました。その分若干力みは出ましたが、教えると理解でき、落ち着いて走ることができていました。これまでのレースは差す競馬が多かったので、流れなどを考えるとどうかなと思えたものの信じて追ったところ届いて勝ち切ってくれましたね。正直かなりの力を出してくれたと思え、このあとはしっかりと休ませてあげてほしいと感じました。距離はもう少しあっても大丈夫でしょう」(ビュイック騎手)


「前回は直前の雨で度外視できましたし、あとは当日の天気と馬の機嫌次第だと考えていました。雨は降ることなく滑るような馬場にならなかったので環境は大丈夫。あとは馬の精神状態でしたが、装鞍所での雰囲気は良かったのでこちらも大丈夫と思えましたね。ゲートは怪しかったですが、何とか大きく後手を踏むことなく出られたので、ここである程度いけるかと思いましたが、叩き合いをよく制してくれました。ジョッキーから“しばらく休ませてやってほしい”と言われるくらいビッシリと追われて走り切っているので、ダメージがないかよく確認しておきます。ようやくこのクラスを卒業できたということもありますが、今回は帰ってきてからの状態が良かったので、これで結果を出さないと、と思う部分もあったものですから勝ててホッとしました。会員の皆様おめでとうございました」(中川師)


能力は誰もが認めるものの、なかなか噛み合わずに結果を出せないレースが続いていました。直前の追い切り時の動きは気になったものの状態自体は悪くなかったので、何とか力を出し切ってくれたらと願っていました。ゲートの様子を見ているとヒヤッとさせられたものの、折り合いを欠くことを恐れず出てからプッシュしてポジションを取り、力むところをなだめられたところが大きなポイントになったのではないでしょうか。直線では馬群に飲み込まれてもいいくらいの様子に見えましたが、そこからの走りにこの馬の底力を見たような気がしました。これも名手の存在の大きさを感じさせるもので、改めて人馬ともにすごいと思わせてくれた結果と言えます。今回の競馬がこの馬を覚醒させるキッカケになってくれたらと願っています。今後については未定ですが、相当タフな競馬をしたことは間違いないので、基本的には無理をしない考えです。


コメント:以前から能力はオープン級だと思っていましたが、改めて能力の高さを感じました。正直、負けたと思わせたところから差し返すあたり、アップクォークの能力だけではなく、ビュイック騎手の気迫も感じ、外国人トップジョッキーのプロとしてのクオリティーの高さを実感。同じ条件で負けたエアウィンザーはGⅠ級の能力の持ち主だと思っていますので、その比較からも条件さえ揃えば今後重賞でも勝ち負けを期待してしまいます。


評価:★★★★☆

【2018年】愛馬の成績:10.9.6.41