アンテレクテュエル出走結果。「素質、窺えず…」

3日の中山競馬ではややゆっくりとしたスタートから馬群の中に入れて中団を追走。後半勝負で挑んだがジリジリとした伸び脚で8着。


「ベイビーですね。ただ、初めてのレースだったことを考えると問題ないというか、普通の新馬の馬に比べると良かったと思うんです。まだわかっていないことが多いけれど、極端に物を見てしまったりだとかバタバタしてしまうようなこともなく、落ち着いて何事にも臨めていました。返し馬でもゲートでも穏やかでしたしね。レースもまずまずです。変に気にしてしまうこともないとは思いますが、強いて挙げるならば、馬場、特にコーナリングの際に脚を取られるような格好になっていて、苦しそうな走りにはなっていたことです。この点は厳しかったですが、他はそこまで問題なかったですから今日はいい経験を出来たのではないかなと思うんです。今日の状況を考えると、ワンペースな馬の運び方をすべきだよとか、末を活かせるはずだよだとか、次への作戦の立て方等へのアドバイスをするのが難しいのですが、今回の経験がプラスに転じてくれるはずですし、変わってきてくれるはずですよ」(シュタルケ騎手)


「ゲートに時間がかかった馬ですし、実戦を前にして練習したことを忘れていては困りますから、この中間に確認の意味も含めて練習したんです。出すところまで行ったのですが、速いとまでは言わないかもしれませんがしっかりと出て対応してくれたので、レースでもうまく流れに乗ってくれたらという思いでいました。ジョッキーには馬に乗せる直前に“子供だよ”というような内容のことを伝えたのですが、変にピリついたり止まったりするようなこともなくゆったりとレースへ向かっていましたね。ジョッキーもそのことを理解してくれて少しずつ気持ちを乗せていくように促してくれていて、返し馬では馬自身にいい意味でのピリピリ感が出てきていたように思います。レースはやはり初出走という感じではありましたけれど、ジョッキー曰くお行儀は良かったということでしたし、この経験が良い方に活きてほしいと思いました。今日はほとんどの馬が競馬を1度以上経験している相手というメンバー構成でしたから厳しかったですが、これがみんな一緒のデビュー戦であればまた違ったはずですよ。これから経験を積んでいけばわかってくる部分もあるでしょうし、デビューが遅れたように体力面でもまだまだでしょうから、馬の変化をよく見ながら何とか良い方向へ持っていきたいです。今回は初入厩からここまでそのまま頑張ってもらいましたし、今のところこのあとは少し楽をさせて乗り込みを重ねてから次へ向かう形を模索しようかなと検討しています」(鹿戸師)


体質面の弱さもあってデビューがここまで遅れましたし、今回は既走馬が相手でもありましたから、この状況でどこまでやれるかということが焦点にもなりました。ゲートの駐立で課題のあった馬でしたが、実戦では問題なく対応してくれましたし、徐々に成長を見せてくれています。未勝利期間内となると期限もあるのでそう余裕があるわけではありませんけれど、少しずつでも充実・上昇させ、初勝利へとつなげていきたいと考えています。今後は状態を見ながら判断していきますが、今のところいったんリフレッシュさせて乗り込んでから次を考えていく方針を持っています。


コメント:正直、初戦の走りでは今後に向けて期待できる走りを見ることはできませんでした。追われてからも、あまり味が無いタイプにも見え、この点は距離が長かったのかもしれませんが、もう少し前目での競馬をして欲しかったところです。最近は『無理をさせない』という名目で、すぐ放牧に出しますが、いかに継続して走らせるかというのも調教師の腕の見せ所だと思います。チャンスは多い方が、結果に結びつきやすくなります。仮に結果が出なかったとしても、熱心に接してくれた場合は、『しょうがない』と納得できます。クラブ馬ということで、入厩制限があるので仕方ない面もあるとは思いますが、こういう使い方をする調教師が最近多いのは本当にガッカリしています。


評価:★☆☆☆☆

今年の愛馬の成績:2.0.4.5