サードシアター出走結果。「障害転向は賛成」

29日の門別競馬では好位の3〜4番手を追走し、前を見ながらじっくり進める。4角で前に並びかけ直線先頭に立つも、勝ち馬に交わされ2着。


「前走、前々走の敗因が何かを改めて見直して、もしかしたら少し体が減っていたこともあるかもしれないと思いました。見た目はそんなにガレていたわけではないし、攻めた仕上げをしたのもありましたが、タフな馬場を走るにおいてシャープに造りすぎるよりはボリュームがあってパワフルな走りができるような格好のほうがいいのかもしれないと思って今回はふっくらめで造って送り出したんです。数字はプラス12キロですが、だからと言って物凄く大きくしたと言うわけではなく門別初戦の2着のときとほとんど変わらないくらいだったですから太いということはないでしょう。今回も砂を足したという話があったし、時計のかかる馬場で持ち味を活かせればと思っていました。テン乗りになるので岩橋ジョッキーにはこの馬の特徴をよく伝えておいたんです。自分でレースを作れるタイプではないけれど後ろ過ぎると届かない。適度に溜めて終いを活かして欲しいと思って話をしたのですが、積極的に前へつけるも決して無理はしていませんし、好位でジッと脚を溜めて仕掛けるという非常にいい競馬をしてくれたと思います。それだけに今回は勝った馬が強かったと言うほかありません。平地ではあと一歩のところで念願が叶いませんでしたが、体も小さすぎることはないし、素直な馬です。実際のところ上手いかどうかはやってみないとわかりませんが、障害戦を試してみるのもいいタイプの馬かもしれないと思うんです。血統的にも距離の融通が利くでしょうし、期待も持てる要素はいくつかあると思いますからね。週末にいったん美浦トレセンへ連れて帰りますが、そのあとは放牧に出して筋肉疲労をしっかり取り、天栄で障害馬の道を探ってもらうことをお願いしたいと思っています」(鈴木伸師)


勝ち上がりを目指して最後まで諦めずに臨んだこの夏でしたが、残念ながらあと一歩のところで叶いませんでした。これで未勝利戦への出走機会もなくなりましたが、血統、気性、馬体などから新たなステージでのチャレンジを試みることにいたしました。まずはこれまでの疲れをしっかりと取ることが必要でしょうから週末に札幌競馬場から美浦トレセンへ戻し、その後の状態次第で近郊牧場もしくはNF天栄へ放牧に出す予定です。回復具合を見た上でNF天栄で障害練習を少しずつ行ってみて可能性を探っていく方針です。


コメント:中央の平場で走るのには明らかな力不足です…。しかし、以前にも指摘したように本馬の血統・走りから障害へ転向して可能性を探るのもアリだと思っていたので、この挑戦には賛成です。今回、平地競走での結果は出ませんでしたが、このクラブのコメントを読むと本当に色々と考えてくれているのが伝わってきます。何とか障害で念願の初勝利と結果を出して欲しいものです。


評価:★★☆☆☆

今年の愛馬の成績:4.9.9.44