タンブリアン引退。

 「骨折などではなかったのですが、レース後の歩様の乱れが出て以降も状態が良くなく、痛み止めを処方してあげなければいけないほどでした。獣医師に改めてチェックしてもらったところ、両前脚、特に負担のかかりやすい左前脚の球節部周辺にある繋靱帯炎を発症しているとのことでした。北海道にいる頃から右前脚に疲れがたまりやすく、負担もかかりやすかったですが、そこをかばっていくうちに反対側の左前脚にも負担がかかるようになっていました。体がしっかりしてくれればうまくフォローできるはずだし、まず勝たせてあげることを最重要課題として何とかしてあげたいという気持ち一心にスタッフ皆で取り組んできました。まじめな性格で、それはタンブリアンの最大の長所でした。うまくこの長所を競馬で発揮できれば勝つことも夢ではないと思っていたんです。初戦を使って2戦目でどれだけやれるかと思っていたのですが、芝・ダートではなく気持ちが空回りしてしまったことでうまくチャンスを活かしてあげられませんでした。そして、今回も何とかチャンスを活かせればと思っていたのですが、皆様に期待をしていただいたのにこのような形になってしまい誠に申し訳ございません」(斎藤師)
 育成時から脚元の不安が見られた馬ではありましたが、牧場スタッフと厩舎スタッフの尽力もあり、無事競走馬としてターフに姿を見せてくれました。調教の感触からもチャンスがあると感じさせてくれましたし、期待が高まりましたが、レースを使うたびに負担がかかってしまい、繋靱帯炎を発症してしまいました。治癒するには長い期間を要してしまいますし、再発の可能性も高い症状です。また、最悪のケースの場合、人馬ともに危険が及ぶ可能性も否定できないことから、斎藤誠調教師と協議を行い、現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。



コメント:やはり、というのが正直な印象…
スペシャブレイドの故障引退に関しては、明らかな人災だと思いましたが、今回の件に関してもなるようになったのかな…と。
この調教師では脚元に不安のある馬はリスクが高すぎると思います。タンブリアンに関しては、デビューから3戦勝ちあがるのには遠く及ばない内容の競馬をしていたので、この決断は致し方ないでしょう。
スペシャブレイドの件で、自分の中ではあまりイメージの良くない調教師ですが、タンブリアンの引退によって預託馬がいなくなります。
この厩舎に関しては、今後出資するのは凄く高いハードルになりますので、タンブリアンが最後でしょう…