クルーガー クイーンエリザベスS(GⅠ)出走結果。「最善尽くした!」

13日の豪州・ランドウィック競馬では好スタートから控えて中団を追走。残り600m付近から仕掛け、直線は内からよく伸びるもウィンクスには及ばず2着。

 

「先週と違ってとても落ち着いており、馬場入りからゲートインまでとてもスムーズでした。これがいい流れをつくり、スタートがうまく決まりましたし、道中もリラックスして運べましたね。直線もいい脚を使ってくれましたが、今日は相手が悪かったとしかいいようがありません。頭の中は負かすイメージでいっぱいだったんですけどね(笑)。厩舎は素晴らしい仕上げをしてくれましたし、このような素晴らしい馬に乗せていただきありがとうございました」(T.ベリー騎手)

 

「先週のことがあったのでカンタベリーからの出発を遅らせたり、馬装をスピーディーに行ったり、テンションが上がる兆しがあったことで無理にバンテージを巻くことをしなかったりと、可能な限り、極力イレ込まないように努めました。その甲斐あって、日本にいるときよりもテンションは高かったものの許容範囲内で送り出すことができました。ジョッキーも内枠を最大限に活かした最高のエスコートをしてくれました。それだけに勝ちきりたかったのですが、相手が悪かったとしかいいようがありません。勝てなかったので悔しさはありますが、馬は本当によく頑張ってくれたと思います。今回の遠征は皆様の理解あってこそのものなので、とても感謝しています」(高野師)

 

先週の競馬で見られた課題に対しては陣営の細やかな対策で概ねクリアとなり、いい形でゲートインできたと思います。ゲートを出たあともパーフェクトな手綱捌きに馬がよく応え、オーストラリア最強牝馬に肉薄してくれました。勝利したわけではないので手放しで喜ぶことはできませんが、陣営の確かな仕上げ、卓越したジョッキーのエスコート、そしてクルーガー自身の頑張りによってもたらされた今日の結果は十分称賛に値するのではないでしょうか。先週、そして今週と温かいご声援をお送りいただき、ありがとうございました。

 

コメント:経緯、状態、騎乗等何もかも不満を感じないパーフェクトなレースでした。それだけに勝ちたかったところですが、勝ち馬ウインクスの力をまざまざと見せつけられた結果になりました。ピークを過ぎた今、正直、今回の遠征には懐疑的でしたが、改めて挑戦することの大事さと、競馬は浪漫だと感じました。マイラーズC(GⅡ)を勝った時のように、内から伸びてきた力強い走りには、思わず力が入りました。クルーガーの適正を見抜いて、遠征を決断した陣営に感謝します。勝利したわけではないので、手放しでは喜べませんが、日本でのスピード競馬では限界を感じていただけに、この結果で競走馬引退後にも関わってくることを願います。秋にはコックスプレート出走の打診があったらしいので、再度オーストラリアへ遠征するのであれば、今度こそ「優勝」の称号を掴んで欲しいものです。

 

評価:★★★★★

【2019年】愛馬の成績:4.2.5.12