ウォークロニクル出走結果。「うまく噛み合えば…」

4日の東京競馬ではスタートでやや後手を踏み後方からの競馬。直線勝負にかけるが前を捉えるのほどの伸びはなく8着。


「競馬で乗せていただくのは福島以来だったのですが、今日は早めに馬場入りしたにも関わらず、ラチにぶつかりそうになるなどテンション面で結構危うかったです。そして、ゲートの中でも怪しく、それが影響してスッとスピードに乗らず後手に回ってしまいました。外をぶん回さないように我慢して直線へ向いたのですが、福島の時とは違って展開が向かなかったですからね…。ジリジリとは脚を使っているのですが、この馬の良さを実感して楽しみにしていただけに上手くいかず悔しいです。申し訳ありません」(北村宏騎手)


「馬体重はプラス12キロと増えましたが心身の負担にならないように気を配りながら慎重に絞ってきてのものでして、悪くない状態で送り出せたと思います。競馬へ向かうにはやはりテンション面がポイントでしたので、パドックは普通に歩いて止まれがかかったあと早めに出し、少しでも落ち着かせたタイミングで宏司を乗せるようにしたんです。しかし、それでも昂ぶってしまって本馬場へ入るときは結構危なかったです。通常通りそのまま本馬場へ入れたら良かったのですが、重賞の後のレースということでいつもと違う形での馬場入りになったので余計に気負ってしまったのかもしれません。それがゲートにもつながってか良い格好で出られず後手に回ってしまいました。最後まで止まらず脚は使っているのですが…悔しいです。申し訳ありません。体調がいいので使っていきたい気持ちはあるのですが、1200〜1400mに限定すると現役期間内に使えるのか不確かなのは否めません。どうしたものかと迷っていたところ繁殖に上がる可能性があるという話を受けました。最近、ウォークロニクルとしては本当によくカイバを食べていました。見方を変えると、年齢、時期的に次の仕事に備えていたのかもしれませんね。この良い話が成立するのならこの上なく良いことですから、クラブと相談してここで生まれ故郷へ帰すことになりました。最初の頃は、力はあるものの思うように気持ちと心のコントロールが上手くいかずに悩まされました。地方から帰ってきてもその悩みはありましたが、辛抱強く接してきて段々と力をつけ結果にも現れるようになってきました。東京で競走除外になったときにはさすがに心がおれそうになりましたが、翌週の福島への布石だったのかもしれませんね。あの勝利は競馬場にいたお客さんたちもどよめくくらいのパフォーマンスで、これまでのモヤモヤを吹き飛ばしてくれる素晴らしい末脚でした。ウチの厩舎でなかなか結果を出せていなかったので本当に嬉しくホッとしたのを今でも思い出します。できればもうひとつ勝たせてから引退させてあげたいと思っていただけにそれをかなえられずに残念ですが、元気な姿で送り出せるのは嬉しいです。長い間ご声援をいただきまして誠にありがとうございました」(鹿戸師)


若い頃は難しさゆえに思うようにコンディションが整わず結果もついてきませんでしたが、長旅のうえたどり着いた昨秋の福島での勝利は本当に感動しました。長い間お待ちいただいたので、その勝利で皆さんに少しでも恩返しできたことを調教師共々嬉しく思っていました。できることなら期限内にもう1勝と考えていましたが思うように使えるのか不透明であること、そして良い話が届きましたので、それならばということで鹿戸雄一調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。長い間ご声援いただきまして誠にありがとうございました。


コメント:何とか念願の中央での勝利をあげることができ、それを勲章に繁殖へあがることができ、取りあえずは一安心。欲を言えば、もう1つ勝利といきたかったところですが。ラストランを見ても、展開等が向けばまだまだやれると感じましたし、もう一年チャンスが欲しいと思いました。最初は不満が募る扱いの厩舎でしたが、馬体が増え馬がしっかりしてからは大きな不満はありませんでした。ウォークロニクルの子供が募集されたら、出資したいですね。


評価:★★☆☆☆

【2018年】愛馬の成績:2.1.1.7